いいまちには、いいみちがある

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あるまちに降り立ったとき
みちばたや店先でくつろいでいる人なんかがいると
いいまちだなと思ったり、安心を感じたりします。

田んぼの小径を歩いていて
鳥のこえ、風のにおい、柔らかい陽の光なんかを感じると
ゆったりしたり、うれしくなったりします。

みちは もっとも身近な公共空間であり
出逢いを生む舞台であり
生活文化を育む場であり
地域を知るメディアです。

かつて交通戦争とも呼ばれたほど、日本の道は過酷でした。
徹底した排除と細分化によって構築された道路空間は
身近な公共空間としての役割を再考する時代に直面しています。

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「いいまち」とは何でしょうか。
地球は奇跡の惑星です。
人間は高度に発達した社会性をもち、その地球に暮らしています。
みちばたでくつろいでいる人を見て安心感を覚えたり
田んぼの風景を見て心躍ったりするのは
その社会の豊かさを「生命レベルで」感じとっているからです。
「生命レベルでの心地よさや楽しさを持って生きられること」
(=ハビタブルであること)は豊かな社会の証であり
それは、毎日のちょっとした出逢いにこそ見出せます。
そういう出逢いがたくさんあるまちが「いいまち」だと考えます。

地球に生きる我々が
日々のくらしを支えるみちや公共空間を
どうつくり、どう使っていくか。

みちくさ設計事務所は
みちや公共空間のデザイン活動を通して
ハビタブルな環境づくりを目指しています。

代表 小笠原 浩幸